のぶおののびのび健康ライフ

現役理学療法士がリハビリ、健康増進、資産運用、ブログ運用について情報を発信していきます

NISAとは?つみたてNISAとは?

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今回は資産運用の中でもNISAについて説明したいと思います。

 

今後の日本の人口推移

一度、日本の情勢について少し雑学をはさみます。

戦後、日本の総人口は増加を続け、1967年に初めて1億人超えましたが、2008年の1億2808万人をピークに減少に転じています。2048年には1億人を割り込み、2060年には8674万人まで減少すると見込まれています。

 

また、少子高齢化が問題視されてから長く経ちますが、じつは40年以上前から少子高齢化の予兆は見られていました。

 

2015年の年齢階層別の人口を見てみると、0~14歳の割合は12.5%に対して、65歳以上の高齢者が占める割合は27.8%です。この数字を見るだけでも危機的状況であると分かりますが、それが50年後の2065年では0~14歳の割合は10.2%まで減少するのに対して、65歳以上の割合は38.4%まで膨れ上がることが見込まれています。

 

 

政府はいまだに少子高齢化を歯止めをかける画期的な政策は打ち出せていません。国債が膨れ上がる一途を考えると今後、年金制度がなくならないにしても支給させる年齢が引き上げられたり、支給額が減額させる可能性は大いにありえます。

 

老後は政府が守ってくれると思って、貯蓄を全くしていないと痛い目をみるでしょう。

 

 

政府も個人が資産運用して老後の貯蓄をしていけるように節税制度を設けています。これを活用しない手はないでしょう。前置きが長くなりましたが、NISAについて説明していきます。

 

 

そもそもNISAとは?

2014年1月にスタートした少額投資非課税制度です。株式や投資信託を購入したとき、年間120万円まで、その値上がり益や配当・分配金などが非課税になるというお得な節税制度です。通常の投資では資産運用で得た利益には税金が20.315%かかります。

約20万円の利益が出た場合、税金で約4万円が差し引かれてしまいます。

しかし、非課税期間は5年間と短く、老後貯蓄のための資産運用には不向きな面があります。また、NISAの口座開設可能期間は2023年までという条件があります。

 

つみたてNISAとは?

2018年1月からつみたてNISA(積立型の少額投資非課税制度)がスタートしています。NISAは年間100万円の上限額に対して、つみたてNISAは年間40万円と限度額は少なめですが、20年間にわたって、一定の条件を満たした株式投資信託やETF(上場投資信託)を一定額ずつ積み立てていき、その間に受け取る普通分配金や配当、解約したときの利益が非課税になる制度です。

NISAとつみたてNISAは併用ができないため、自分の資産状況にあった方を選ぶと良いでしょう。

 

 

のぶおの現状

私は大きい額を積み立てるだけの預金がないため、つみたてNISAで毎月3万3000円を4つのファンドに分割して振り込んでいます。

去年の半ば頃から投資をはじめ、合計20万円強のお金に働いてもらっています。利益が出ているかどうかの報告は他の機会に!

 

次回はiDeCoについて紹介します。

 

 

資産運用してみませんか? 初心者におすすめ投資信託

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投資と聞くとパソコンと向き合って買い時と売り時を見定めて利益を出していくイメージがあると思います。

私も経済や世界情勢に詳しい人やお金が増やしていき、素人がなけなしのお金をつぎ込んで、大損する…っていう印象を持っていました。

 

しかし、何事にもリスクは付きものだと思います。自分なりに投資について調べてみると投資信託が初心者の資産運用におすすめであると聞き、去年から投資信託を開始しました。

 

 

はじめに投資信託のメリットとリスクについて紹介したいと思います。

 

 

投資信託とは

多くの資産家から資金を集めて、運用の専門家が金融・証券市場で資産の運用をし、そこで得られた運用益を分配金として投資家へ分配する仕組みの金融商品です。

 

 

投資信託を買う4つのメリット

投資信託が初心者にオススメな理由は以下の通りです。

  1. 少額から始められる
  2. 運用をプロに任せられる
  3. 分散投資でリスクを軽減できる
  4. 個人では投資しにくい国や地域、資産に投資できる

1.少額から始められる

 100円から買える投資信託もあるため、資産運用の練習ができます。

 

2.運用のプロに任せられる

株式投資では個人投資家自身がさまざまな情報を集めて株式を選び、タイミングを見計らって買い、買った後は株価をチェックして利益の出るタイミングで売る…というように手間も時間もかかりますが、投資信託は手間と時間の部分をファンドマネージャーにお任せすることができます。

 

3.分散投資でリスクを軽減できる

投資信託は、運用方針に従って、国内外の株価指数に連動させたり、国内株式、海外株式や国債、海外債券や不動産など、複数の投資先に分けて投資されます。この分散投資により1つの投資対象が値下がりしても他の投資対象が補うので、値下がりリスクを分散、軽減することができます。

 

4.個人では投資しにくい国や地域、資産に投資できる

先進国や新興国にある企業の株式や海外の債券、不動産などは、情報収集が難しかったり、売買コストが高かったり、税金の処理が面倒だったりしますが、これらも投信を通じて買うことができます。

 

 

投資信託のデメリット

1つは購入時、保有期間中、売却時にそれぞれコストがかかることです。コストには販売買付手数料、ファンドの管理費用、信託財産留保額があります。

 

2つ目は元本保証がないことです。そのため、運用成績が芳しくなく、購入時よりも値下がったりした場合、売却時に手にするお金が購入時に払った額よりも少なくなる可能性があります。

 

 

今は、iDeCoやNISAなどの節税しながら資産運用を行える制度があるため、それらを活用して将来のための資産形成、老後の貯蓄を行っていきたいものです。

 

 

私も、もともと株についての予備知識はなく、全くの初心者ですが、自分の現在の状態も報告しながら資産運用の情報を発信していきたいと思います。

 

 

教育費?老後の蓄え?今後、お金っていくらかかるの?

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高齢者と接する仕事をしていると、老後の備えっていくらあれば足りるんだろう?ってふと思うことがあります。

 

また、今は夫婦二人暮らしですが、子供が生まれたらどれくらいお金がかかるのだろう...とお金のことを考えると何とも言えない不安や焦燥感に襲われます。

 

 

 

まずは子育てにかかる費用を見てみましょう。

 

出産から成人までにかかる費用

・妊娠・出産・・・約504,000円

妊婦検診代、マタニティ用品代、分娩・入院費用などの一般的にかかる平均金額です。

 

・育児用品代・・・約506,000円

0歳児の平均的な子育てコストの年間総額です。

 

・公立幼稚園・・・約667,000円

3年間でかかる平均的な総額です。私立幼稚園では約1,494,000円かかると言われています。

 

・公立小学校・・・約1,930,000円

私立では6年間で約9,215,000円

 

・公立中学校・・・約1,446,000円

私立では3年間で約4,016,000円

 

 ・公立高校・・・約1,230,000円

私立では3年間で約2,980,000円

 

国公立大学・・・約4,849,000円

私立文系大学では約6,951,000円、私立理系大学では約8,797,000円かかると言われています。

 

 

…どうでしょう。大きな額がどかどかと羅列されて、私は数字を眺めているとめまいが起きてきそうです(笑)

 

小学校から大学まですべて公立の場合、約945万円…それまでの間に児童手当や各種助成金がもらえるとしても医療費等々も考えると約1000万円以上はかかるとみていいでしょう。

 

今なら親たちが私立学校には極力行かせたくない気持ちが分かります(笑)

 

 

老後資金はいくら必要?

では定年を迎え、年金生活が始まるにあたってどの程度の蓄えが必要になるのでしょうか?

 

一般的に夫婦で老後生活に約3000万円必要と言われています。その3000万円とはなんの数字を指すのでしょうか?これは公的年金以外の収入がなくなったときに、必要な支出に対して年金では足らない貯蓄額を指します。

 

では、条件を絞って収支の計算をしてみましょう。

  1. 夫婦2人暮らし
  2. 夫は会社勤めをしていて厚生年金がもらえる

 

総務省の家計調査によると高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)で夫婦2人の世帯の消費支出は月平均約24万円です。

 

 

これに対して公的年金の支給額は月約18万円です。

 

現在、日本全体の平均寿命は83.98歳であり、65歳の定年退職後に約20年間の年金生活が待っています。

 

月々の支出(消費支出-公的年金)× 12か月 × 20年

=(18万円-24万円)× 12 × 20 = 1440万円

 

最低でも夫婦2人で1440万円の貯蓄が必要なことになります。

加えて…

  • 突然の入院や通院などの医療費
  • 介護や施設への入所資金
  • 子どもや孫の住宅ローンや教育費の支援
  • 老後の旅行や趣味

などの余裕ある老後生活を送るためには月平均で約35万円の支出がかかるという説もあります。

 

計算してみると・・・

(18万円-35万円)× 12か月 × 20年 = 4080万円

 

退職金などの臨時収入が入ることを想定してもこの額を貯金していくことはなかなか想像つかないですよね。

 

35年の住宅ローンを払いながら、子供の教育費に備えながら、老後の貯蓄をしていく…身体がいくつあっても足りませんね( ;∀;)

 

 

どうやって貯金をしていけばいい?

私たち理学療法士の昇給率は決して高くありません。一般的なサラリーマンがどの程度昇給しているか詳しく知りませんが、理学療法士は勤務先にもよりますが、年の昇給が1000円、2000円なんてざらにあります。

 

ちなみに一般的な銀行の年利は0.001%です。つまり100万円を預金しておいても10円しか金利がつきません。

 

 

そこで少しずつお金の勉強をしていくことで自分でも資産運用をしていくようになりました。まだまだ始めたばかりですが、私が行っている資産運用について今後説明していきたいと思います。

認知症対策のエクササイズ コグニサイズ!

 

前回、前々回の記事で認知症の概要や対策について説明してきました。今回は実践編として、具体的にどんな運動をすればいいのか紹介していきます。

 

 

 

認知症予防を目的としたコグニサイズ

有酸素運動が認知機能の維持・向上のカギとなっていることは前回、紹介させていただきました。認知症対策としてより効果的に身体と脳の機能を向上させるために考案されたのが「コグニサイズ」です。

 

コグニサイズは身体と脳に適切な負荷をかけることで認知機能の活性化を図っていくものです。負荷が軽すぎては効果が薄いため、身体への負荷は息が軽く弾む程度の「 楽 ~ ややきつい 」と感じる程度が適切です。脳への負荷では、少し考えないとできないくらいの難しさが適切です。

 

正確な運動負荷を知りたい人は次の項目を参照してください。

 

 

運動時目標心拍数

運動強度60~70%の心拍数を目安とします。

計算式は以下の通りです。

目標心拍数 = 運動強度 × (最大心拍数 - 安静時心拍数) + 安静時心拍数

 

運動強度:今回は楽~ややきついとされる60~70% = 0.6~0.7

最大心拍数:207-(年齢×0.7)

【例】80歳の安静時の心拍数が71(拍/分)の人の目標心拍数

運動強度60%

0.6×【207-(80×0.7)-71】+71 = 119

運動強度70%

0.7×【207-(80×0.7)-71】+71 = 127

 

つまり119~127(拍/分)が目標心拍数になるわけです。

運動時の心拍数をしっかり確認したい人は安静時の心拍数を市販の心拍計で図り、計算してみましょう。

数字が苦手な人やややこしいことを色々考えるのが面倒な人は「息が軽く弾む程度」の負荷を意識して運動してみましょう。

 

 

コグニサイズの実践

それではコグニサイズの実践例をいくつか紹介していきます。

ウォーキング+α

有酸素運動は体力向上だけでなく、認知機能を向上させる効果が期待できます。まずはウォーキングを習慣化する工夫をしてみましょう。

  • 歩数計をつけて、歩数を記録する
  • ウォーキングコースをいくつか用意し、気分に応じて変えてみる
  • おしゃれな、カッコいいスポーツウェアを買ってみる
  • 季節の変化を写真に収めてみる
  • ウォーキング仲間をつくる
  • 地域のウォーキングイベントに参加してみる

 

ウォーキング中の課題

複数で行う場合

引き算

①引き始める数字を決める(80、100など)

②引く数字を決めて、ウォーキングをしながら交互に引き算をしていく。

しりとり

ウォーキングしながらしりとりをします。

 

1人で行う場合

・前日、前々日の朝・昼・晩のご飯の献立を思い出してみましょう

・1人引き算、1人しりとりでも効果はあります(1人でしゃべりながらウォーキングをしていると危ない人と勘違いされるかもしれないので頭の中で行う方がいいかもしれません 笑)

 

 

踏み台運動+α

高さ10㎝程度のステップ台を用意しましょう。ホームセンターなどで購入することができます。自宅の階段の手すりにつかまりながら行うでも可です。方法は以下の通りです。

  1. 踏み台の上に右足を上げる
  2. 左足を上げて台の上に乗る
  3. 左足を下げる
  4. 右足を下げて台から降りる

 

踏み台中の課題

複数で行う場合

・引き算

・しりとり

(方法はウォーキングと同様)

 

複数または1人で行う場合

  1. 踏み台の運動をするタイミングで「1」から順番に声を出して数を数える
  2. 3の倍数で数を数えながら手をたたく
  3. 30、50など最後の数を決めておき、数え終わったら、1から繰り返す

「3倍数」と「3のつく数」など課題にバリエーションを与えるのも良いでしょう。

 

コグニサイズを効果的に行うための5か条

コグニサイズは漠然とやっても効果があがりません。効果をより引き出すために以下のポイントを意識して行ってみましょう。

  1. 「ややきつい」と感じる運動を行う
  2. 慣れてきたら新しい課題を設けたり、課題の難易度を上げる
  3. 複数の運動を組み合わせて行う
  4. 少しの時間でも毎日行う
  5. 継続することが大切

 

 

コグニサイズ・運動を安全に行うための5か条

健康になるために運動しているのに無理な運動をして体を痛めてしまっては本末転倒です。特に、今まで運動してこなかった人が急に始めるときには注意が必要です。安全に行うための注意点は以下の通りです。

  1. 無理しないで徐々に行う
  2. ストレッチ・準備運動をしてから始める
  3. 水分補給に気を付ける
  4. 転倒に気を付ける
  5. 息を止めない

※体調が悪い時、最高血圧が180㎜Hgを超える時には無理に運動をせずに、安静にしてください。心臓病や神経疾患、骨粗鬆症や痛み、炎症症状がある方は医師に相談して行ってください。

 

 

転倒予防のために合わせてこんな運動も!

過去の記事で転倒・寝たきり予防に効果がある運動を紹介しています。興味がある方は合わせてどうぞ。

 

 

nobu-pt.hatenablog.com

 

 

nobu-pt.hatenablog.com

 

 

3回に渡り認知症について紹介させて頂きました。これらの記事が認知症に不安を抱えている人や身近に認知症の方がいる人の手助けとなれば幸いです。

 

認知症対策に必要なこととは・・・!?

前回の記事で認知症について紹介しているので、合わせて読んでいただけると幸いです。

 

 

nobu-pt.hatenablog.com

 

 

過去の記事を読んでくださった方は何となく想像できるかもしれませんが、認知症対策に必要なもの…それはアレなんです!

 

 

 

 

 

 

そう、「運動」です!

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それでは具体的に認知症について紐解いていきましょう。

 

 

認知症に対するリハビリテーション

私たち理学療法士認知症の既往がある方に対してリハビリを行う上で以下のことを気にかけています

脳を活性化して生活能力の維持・向上させるリハの原則

  1. 快刺激であること
  2. 他者とのコミュニケーション
  3. 役割や生きがいの付与
  4. 正しい方法を繰り返しサポートすること

 

認知症の方に関するケアの原則

知人や家族が認知症を発症してしまうと身近な人たちはどう接していいか分からなくなったり、時にはイラついてしまうこともあるでしょう。

しかし、周りの人以上に当事者である本人が一番不安を抱えています。認知症が進行してしまっても人生の先輩であったり、大切な家族であることには変わりありません。

認知症の方と接する時には以下のことに気をつけましょう。

  1. 尊厳:その人らしく生きられる支援
  2. 安心、生の充実:叱咤されない環境で安心、快適に
  3. 自立支援:残存機能を見極めて、役割付与により心身の力の発揮を支援
  4. 安全・健康・予防:再発に注意して安全・健やかなQOL(生活の質)の達成
  5. 家族や地域とともに進むケア:なじみの暮らしの継続

 

社会参加・余暇活動・精神活動の認知症予防効果

多くの研究で以下のことが予防効果があると示されています。

・社会参加が積極的なほど認知症発症率が低下し、認知機能の低下を抑制する

・編み物、旅行、ボードゲーム、園芸などの余暇活動が認知機能低下の予防に効果がある

 

学生時代に「平日の朝早くからグランドゴルフなんて年寄りなのにげんきだなぁ~」と思いながら自転車を走らせていた記憶があります。農家の方も80歳、90歳になっても現役で仕事をしている人も多いです。

 

よく、仕事一筋でバリバリ働いていた男性が定年退職してからやることがなくなって、家にこもるようになって認知症が進んでしまった…というような話も聞きます。

 

生きる楽しみを持つこと、何かしらの役割を持って生活することは認知症を予防する上で非常に大切なことです。

 

 

 認知症機能低下予防に有効な食事

以前、ロコモ予防として筋量、骨量の不足を予防するために大事な栄養素として食事に触れたことがあります。認知症に関しても食事は重要です。

以下を参照ください。

  • 青魚(イワシ、アジ、サバ、ニシン、サンマなど)
  • 緑黄色野菜・果実
  • コーヒー
  • 緑茶
  • 適度な飲酒

 

MCI(軽度認知症)の危険因子と防御因子

認知症の予防のためには当然ながら初期症状の出現を防ぐことが大事です。認知症の発症リスクを高める要素(危険因子)を見直し、予防に効果がある要素(予防因子)を取り入れていくことが大切です。

危険因子

糖尿病、中年期(40~64歳)の高血圧、脂質異常症、うつ、喫煙など

防御因子

定期的な運動、知的社会活動、教育、バランスの取れた食生活など

 

 

運動による認知症予防効果

様々な研究で予防に対する効果が伝えられています。

・健常中高年を対象に運動習慣のない群に対して運動習慣のある群は発症リスクを約35%減らすことができる。

(sofi F, et al;J Intern Med.269(1):107‣117,2011)

・運動群はストレッチ群に比べて1年間後に海場体積が優位に増加した。(有酸素運動群は約2%増加、ストレッチ群は約1%低下)また、体力が増大するほど海馬体積が増え、海馬体積が増大するほど記憶力が向上する。

(Erickson Kl al.PNAS 108:3017~3022,2011)

 

 

これらを見ると、今からでも運動しなければ‼と危機感が募るのは私だけでしょうか?

 

次回は具体的な運動方法について紹介します。

認知症の症状 日本の現状

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まずはこちらの記事を読んでみてください。

 

 

nobu-pt.hatenablog.com

 


 

 

認知症について

介護が必要になった原因として脳血管疾患についで認知症が第2位であり、全体の15%を占めています。

 

実際、運動能力は問題なくても認知症により徘徊してしまったり、危険予知が出来ず、怪我をしてしまうケースもあり、認知症が原因で骨折や事故に合うこともあります。

 

 

それでは認知症について今回は紹介していきたいと思います。

 

認知症の有病率(日本)

認知症有病者数:350~497万人

MCI有病者数:292~468万人

※MCI(mild cognitive impairment):軽度認知機能障害

 定義

 ・本人や家族から認知機能低下の訴えがある

 ・認知機能は正常とはいえないものの認知症の診断基準に満たさないもの

 ・複雑な日常生活活動に軽微な障害はあっても基本的な日常生活は正常

 

65歳以上の高齢者が2800万人強いるため、高齢者の12~17%が症状の大小はまちまちですが、認知症であることを指します。85歳以上にいたっては3,4人に1人(約20~30%)が認知症であるというデータもあります。

 

長寿大国とされる日本であり、最近の60歳代の方たちを見るとおじいさん、おばあさんというと失礼なんじゃないかなって思うほど、若々しくて元気な方が多いですが、この数字を見るとちょっとショッキングですね...。

 

 

認知症の症状

認知症では、加齢による脳の病的な変化や病気などによる脳の障害により脳の細胞が破壊されます。脳の細胞が担っていた役割が失われることで起こる症状を中核症状と言います。

一方、中核症状によって引き起こされる二次的な症状を周辺症状やBPSDという略語で記させています。

 

中核症状

・記憶障害

認知症の方に早期からみられる症状です。物忘れや最近の出来事が思い出せなかったり、人の名前を思い出せなかったりします。

 

見当識障害

年月日や時間、季節、場所、人物などが分からなくなります。

一般的に時間 → 場所 → 人物 の順に障害されます。

 

・失語

運動性失語(ブローカ失語

相手の話は理解できますが、言葉が出てこなかったり、言い間違いや文字を書けなくなったりします。

感覚性失語(ウェルニッケ失語

言葉は流暢に出ますが、相手の話を理解できなかったり、文字の意味が分からなくなったりします。

 

失行

身体を動かす機能に問題はなく、行動する意思はあるものの、今までの生活で身につけた動作が行えなくなります。

【例】ズボンの履き方を忘れ、頭からかぶってしまう。

 

失認

身体的に異常がないのに、五感(視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚)を使って正しく状況を判断できない状態をいいます。

【例】触れられていることが分かってもどこを触られているのか分からない

 

 遂行機能障害

物事を論理的に考え、計画し、実行に移すことが困難になります。

【例】炊事、洗濯、掃除などの複合的な動きを伴うことができなくなる。

 

周辺症状、行動・心理症状(BPSD)

不安・抑うつ、意欲低下、誤認妄想、概日リズムの変化・不眠(昼夜逆転など)、幻覚・妄想、不穏・妄想、徘徊など

 

 

認知症は放っておくと徐々に進行していってしまいます。認知症により失われた機能を取り戻すことは困難を極めます。次回は認知症の対策について紹介していきます。

若さを維持! 簡単にできるホームエクササイズ

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前回の記事で身体の柔軟性について書いているので合わせてチェックしてみてください。

 

 

nobu-pt.hatenablog.com

 

 

今回の筋トレについて紹介していきたいと思います。柔軟性を低下することでの弊害については前回書きましたが、筋力が落ちるとどんな影響を受けるのでしょうか?まずは筋肉の働きについて説明します。

 

 

1.骨格の運動

肘を曲げる、膝を伸ばすなどの関節運動を行います

 

2.姿勢の保持

身体を動かしていない時でも、身体がぐらぐらしないために常に筋肉は働いています


3.軟部組織の支持

内臓組織などを支えています


4.器官系の出入り口の開閉

嚥下、排便、排尿などを意識的に調節します


5.体温の維持

筋収縮を行う際に熱が生まれ、体温の保持を助けます。

 

 

・筋力が低下したら?

1.骨格の運動

人の身体は「神経」「関節」「骨」「筋」の4つが揃って初めて運動を行うことが出来ます。しかし、筋力が低下すると関節が衝撃に耐えられなくなり、軟骨がすり減ったり、椎間板が圧迫されて膝痛や腰痛を引き起こします。

 

2.姿勢の保持

猫背になったり、腰を反らすようになり、関節痛を引き起こしやすくなるだけでなく、疲労しやすくなったり、早く歩けなくなる、つまづきやすくなる等、いろいろな悪影響を与えます。

 

4.器官系の出入り口の開閉

誤嚥による肺炎のリスクを高めたり、尿漏れや失禁しやすくなります。

 

5.体温の保持

代謝が低下し、疲労が蓄積しやすくなったり、免疫が低下し、風邪をひきやすくなります

 

 

運動不足から起こる柔軟性の低下や筋力低下は体調不良を引き起こすだけでなく、長い目で見ると介護や寝たきり生活への負のサイクルを引き起こす可能性があります。

 

まだ若いから大丈夫…ではなく、若いうちから対策をしていきましょう。

 

 

それでは、自宅で簡単にできる筋トレをいくつか紹介していきます。

 

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筋トレを行う際の注意点やポイントを何点か紹介します。

  • 1セット10回を1日2セット以上行うことを目安としてください(痛みや疲労が強くみられる場合は無理せずに体調に合わせて行ってください)
  • 呼吸を止めずに、呼吸のリズムに合わせて運動してください
  • ①~③の運動は大変であれば、背もたれにもたれて行っても構いません
  • ⑤~⑧の運動は壁や手すり、机などにつかまって、怪我に気を付けて行ってください

 

あくまでも健康を目的に行っています、頑張りすぎたり、無理をすると怪我の原因になりかねますし、そもそも長続きしません。

 

「まだやれるけど今日はこんなところにしておくか」…ぐらいの感覚で少しずつ運動習慣を身につけていきましょう!