平均寿命?健康寿命?
初投稿記事に平均寿命と健康寿命についての話に触れました。平均寿命は聞いたことがあると思いますが、健康寿命については聞きなれない人もいるかもしれません。
それぞれの言葉の定義は日本大百科全書(ニッポニカ)にはこう記されています。
・平均寿命
ある年の男女別にみた年齢別死亡率が将来もそのまま続くと仮定して、各年齢に達した人たちが、その後平均して何年生きられるかを示したものを平均余命といい、出生時、つまり0歳時の平均余命をとくに平均寿命という。
・健康寿命
ヒトが心身ともに健康で自立して活動し生活できる期間。平均寿命が、この世に生を受けてからどれだけ生きられるかという個体の命の長さを表すのに対して、健康寿命は、quality of life:QOL(生活の質)という考え方に根ざして、ヒトがどれだけ健康で豊かに生きられるかを表す指標といえる。「健康で自立して活動し生活できる期間」とは、具体的には、自力で食事、排泄、入浴、更衣、移動などの日常生活動作(ADL:activities of daily living)が可能で、かつ認知症などを伴わずに自分の意思によって生活できる期間と考えてよい。
…文字でずらずらと説明されると逆にややこしくなるかもしれませんが、要は人から介護を受けることなく、自立して生活を送れる期間を指します。
この平均寿命と健康寿命ですが、男性は約9歳差、女性は約12歳差あると言われています。
日本の人口は年々減少しており、平成28年の総務省統計局の調べでは1億2693万人。その内、65歳以上が占める割合は27.3%、しかも15歳未満の人口が12.4%に対して75歳以上の後期高齢者が占める割合は13.3%を占めているのです。
75歳以上が人口を占める割合は現在は10人に1人ですが、2030年には5人に1人、20555年には4人に1人になると推計されています。
上のような図を皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?1人の若者が1人の高齢者を肩車するように支える社会…想像すると恐ろしいですね。
介護保険の需要の増大により介護給付金が財政を圧迫しています。40歳以上が支払う介護保険料も年々増加しています。
一セラピストのささやかな力ではありますが、少子高齢化、介護負担増大の負の連鎖を緩和できるように尽力させて頂きたいと思います。